林外務大臣をはじめ、政府に質問

先日、2025年日本国際博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法案の審議で、外務委員会で、林外務大臣、小田原外務副大臣をはじめ、政府に質問させていただきました。大阪・関西万博を成功裡に収めるためには、
⑴ 会場、そして会場周辺のインフラがしっかりと整備されること
⑵ 日本全国で機運の醸成を図り、オールジャパンで盛り上げていくこと
⑶ 大阪・関西万博の魅力、日本の魅力を国外にも発信し、できるだけ多くの国に参加していただくこと
⑷ 訪れていただいた方々に満足していただけるように、ソフト面、中身を充実させること
⑸ そして、何より安全に開催されること
が重要であると考える。
① 会場・そして会場周辺のインフラ整備に問題が生じてる。会場となる夢洲へ地下鉄を延伸する事業があるが、新駅の予定地が軟弱地盤で、想定より地盤沈下が進んでいる影響や地中障害物の撤去工事など、整備費が当初の予定より約129億円の追加費用が必要となっている。また、大阪市の中心部と万博会場となる夢洲を結ぶシャトルバスの専用道路としても活用される予定の阪神高速淀川左岸線の2期工事が、土壌汚染が広範囲に確認された影響などで、一昨年の段階で約756億円の追加費用が必要と判明。さらに、今月3月に入り、軟弱な地盤改良のための工事を行なっていた際に、近隣への影響が確認され、整備に約1000億円の追加費用が必要となる可能性があると大阪市は見解を示す。この阪神高速淀川左岸線の事業は、万博開催のためだけに行う事業ではないが、万博の整備計画にも位置付けられている。当初の想定の約2.5倍・約2900億円に膨らむ可能性があり、さらに、工事が万博開催までに間に合わない恐れがあり、大阪市は代替路を整備する案も検討。その場合、さらに、追加費用が必要となると考えられる。このような状況で、万博開催のスケジュールに影響はないのか?また、国の負担が大幅に増えることとなると思うが、如何?
② 万博の開催前後は、大阪をはじめ、関西地域、日本の各地に、国内外から多くの皆さまが訪れていただけると考える。また、各国から多くの要人も訪れていただけると思う。できるだけ多くの方々に来ていただくように取り組む必要がある。万博を楽しみ、日本を楽しんでいただくためにも、その方々に対して、決して危害が生じないようにしなければならない。会場のセキュリティー対策、テロ対策のための具体的な対策は?
③ 日本政府としても、諸外国との外交・安全保障、経済、気候変動など、国際社会を取り巻く様々な諸課題について、意見交換すべきであると考える。大阪・関西万博は、その絶好のチャンス。外務省としても各国の大臣や要人が万博に訪れた際には、総理、外務大臣や副大臣など政府高官との会談をセットするなど、何か具体的な考えはあるか?
④ ロシアからすでに、参加表明を受けている。今般のロシアによるウクライナ侵略は決して許されることではない。3年後の状況は、分からないが、今後どのように対応するのか?
⑤ 先日、3つの公式キャラクターデザイン案が発表され、10日まで意見募集が行われた。その3つの公式キャラクターデザイン案について、林大臣の率直な感想と大阪・関西万博に向けた林大臣の意気込み。
我々自民党は、誘致の際から、大阪・関西万博の開催を実現するべく、議員団で、各国大使館を訪れたり、個別に関係のある大使に働きかけたりするなど、党を上げて積極的に取り組んできた。そして、実現にこぎ着けた国家事業。インフラ整備や昨今の国際情勢を勘案すると、乗り越えなければならない課題も多く、あらゆる事態を想定をしながら、対策を講ずる必要がある。そして、大阪・関西圏をはじめ、日本の成長・発展の起爆剤となり得る、大阪・関西万博は、万全の体制で開催し、アフターコロナの象徴になれるように、成功裡に収めなければならない。 大阪・関西万博が単なる半年の一過性のイベントで終わらせるのではなく、恒久的な成長・発展につながるように、私も大阪の自民党の仲間と共に、全力で取り組んで行く。

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